稲掛伝三


 1990年4月1日付で東北区水産研究所海洋環境部海洋動態研究室長を命ぜられ、中央水産研究所海洋生産部から転任してまいりました。東北区水産研究所には、学生あるいは東海区水研の職員であった時代から、蒼鷹丸での調査航海の途中で寄港した際や特研「暖水漁場」の会議などで来所させていただき、所員の皆様には色々とお世話になりました。これからは、同じ職場で働くことになりましたので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
 生まれは埼玉県川口市、結婚してからは浦和市に移り住むようになりましたが、生まれてこの方、埼玉県を出るのは今回が初めてでありました。赴任前は多少の不安もありましたが、こちらに来てみると人情の温かさや風光明媚な環境、おいしい魚介類などに恵まれ、東北がとても気に入りました。
 もともと東北海区の海には興味を持っており、修士論文、博士論文は鹿島灘や三陸・北海道の海況とサバ・イワシに関する研究でしたし、東海区水研に入ってからは、東北区水研のなわばりを犯し、毎年のように三陸沖暖水塊の調査などをやっておりました。おかげ様で今回からは晴れて大手を振って東北の海の調査研究ができるようになり、喜ばしい限りです。中央水研時代にため込んでいたデータも合わせ、東北の海の水産海洋研究を進めていきたいと考えておりますので、益々のご鞭撻をお願い申し上げます。
海洋環境部海洋動態研究室長

Denzo Inagake

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