あとがき


 昨夏から今夏にかけて,科学技術会議の13号答申「国立試験研究機関の中長期的在り方」の審議に並行して,水産庁研究所の在り方についても所内・所外で検討が続けられた。現段階では東海区水産研究所の在り方についてまだ成案が得られていないが,他の水研に関しては一応結論が出ている。しかし,東海水研の在り方如何によっては,他の水研の在り方も再度検討が必要となることが予想される。こうした情況の中で,東北水研内でも数回にわたる全所的な討論がなされたが,討議はまだ煮え切っていない。
 本号に掲載された研究方法に関する論文や紹介記事は,「在り方論」に直接触れているものとは限らないが,今後の研究論議の発展のための興味ある材料になると思う。これらを書いた人達が今後の水研を担う年齢の人達であることを特に記して,老兵は消えて行こうと思う。
(企画連絡室長 安井達夫)

Tatsuo Yasui

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