八戸支所に戻って

生出敬治



 外壁がきれいに塗装し直された庁舎には、相変わらずの顔と相変わらずの臭いがありました。ここでは、時を刻む時計が歯車の一つもかけずにあることが、時を刻みつづけていくことにとって不可欠であるように、1日1年と時が刻まれてもここの歯車の一つ一つは何も変わっていないのではないかと感じました。
 ですが実際には、退職された方、異動で転勤された方、また、支所長も庶務係長も変わられています。何よりもパソコン、ワープロといったOA機器が既に導入されていて、庶務の業務方法も若干ながら変化しつつあるようです。この5年間に、水工研の勝どき分室を振り出しに、水産庁研究課、漁業保険課と廻って参りました。特に水産庁では、予算関係、国会対応などをはじめ本庁の勤務を覚え、特に漁業保険課ではこれまでの庶務としての業務とは全く違う内容の勤務でした。漁船事故から漁民の方々を救済するといった水産研究所とは全く異なる形態の業務は私にとってとても興味があり、又とても身近な仕事にも感じました。改めて私の出身地を紹介すると海辺の宮城県桃生群雄勝町であります。
 また、水産庁の青年部の仲間をはじめとして、この間にたくさんの方々とめぐり逢い、面識を得たことは今後の私にとっての大切な宝であると思っております。
 八戸支所に戻って、改めて初心に立ち返り、また、これまでの僅かながらではありますが経験を生かして、今後皆様とともに東北水研の一員として微力ながらも勤めていくつもりですので、どうか宜しく御指導の程お願いいたします。
八戸支所庶務係

Keiji Oide

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