東北水研を離れて

藤井 豊



 東北水研では、塩釜、八戸の皆さんに温かく迎えていただいき、楽しく、有意義な2年間を過ごせたことを感謝しています。その間、一方では、資源、海洋、増養殖等の私にとって新しい分野について、研究の現状、手法、問題点等に関する理解を深める機会を与えられ、他方では、サンマ、カツオ、ビンナガの刺身からホヤの酢の物、サンマの調味すり身に至る、三陸ならではの味覚を楽しませて(?)いただきました。
 このニュース原稿の依頼文には「離任後3カ月を経て感想も薄れたかと・・・」とありましたが、この程度で薄れるとはとんでもないようで、各部屋のたたずまいや、そこの主(ぬしの数は非常に多かったようですが)の皆さんの特徴的な印象が、現在でも鮮明に残っており、あるいはこれが東北水研の顔なのかとも思っています。
 残念なことは、日水研に移って3カ月余りになりますが、2,3の方を除いては、ほとんどの皆さんにはまだ再会の機会を得ていません。最も近い水研の1つですから、折をみて是非日水研にも来訪されるよう期待しています。短い期間でしたが、沢山の懐かしい思い出(高レベルの囲碁など)を作らせていただいた東北水研の皆さんに改めて心からお礼申し上げます。
日水研所長

Yutaka Fujii
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