表紙写真の説明


 銚子港は周知のとおり、大利根河口に位置し、犬吠埼と共に古くから有名である。江戸時代中期には三河打瀬と称する底びき網漁業が愛知県から進出したとの記録があり、NHKドラマ”澪つくし”で伝えられるように紀州から醤油製造業者も来ている。また”双葉の沖から外川まで、続いて押し込むおおや声”と歌われたあぐり網や地びき網によるマイワシ漁も盛んであった。
 現在は、イワシ、サバ、カツオ、マグロ、サンマ等年間約70万トン、380億円の水揚げがあり、数量では釧路、八戸に次ぎ全国第3位、金額では塩釜に次ぎ第9位となっている屈指の大漁港である。水産加工業も盛んで、イワシ、サバ、サンマを主体に、冷凍品約42万トン、飼肥料7万トン、塩干品3万トン、塩蔵品25千トン、魚油6千トン、ねり製品4千トンが作られている。
 昔は渡船でしか渡れなかった大利根に銚子大橋がかけられ、対岸の波埼港と一体となって、沖合漁船漁業の一大根拠地を形成している。水産庁水産工学研究所も波埼に設置されている。
(企画連絡室長 安井達夫)

Tatsuo Yasui

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