8月上旬: | 10トン未満棒受網船がロシア200海里内に入域したが,魚群が見つからず道東沖(釧路〜落石沖,水温11〜15℃)で操業した.魚群は薄く,灯付きも悪かった.流し網船は,棒受網船の沖側で操業した. |
8月中旬: | 漁場は道東沖(大黒島〜落石沖,水温12〜14℃)に形成された.漁況はやや上向き,濃群が見え始め,灯付きもやや良くなった.流し網船も一部残っており,好漁であった.魚体は中型が主体であった. |
8月下旬: | 大型棒受網船が出漁し,漁場は,色丹島沖と落石沖に形成された.漁場水温は12〜16℃.この旬は台風11号の通過,シケ等で出漁できない日があった.体長31-33cmの大型魚の割合が高く,昨年より太っており,32cm台以上では200gを超えていた. |
9月上旬: | 上旬前半までエトロフ島及び色丹島沖に漁場が形成されたが,その後は道東近海が主漁場となった.漁場はやや南下し,釧路〜落石沖に漁場が形成され,漁場水温は13〜15℃であった.漁況は好調で,大型魚が多く,9月3日以降は日計5千〜6千トンの水揚げがあった. |
9月中旬: | 魚群が南下し,漁場は釧路〜落石沖の他,襟裳岬の南東沖にも形成された.漁場水温は13〜16℃.魚体は8月下旬に比べやや痩せたが,依然として大型魚の割合が多かった. |
9月下旬: | 漁場は依然として道東沖合から襟裳岬南東沖合で,漁場水温は,13-15℃.津軽海峡から張り出す暖水がサンマの南下を阻んでいるため三陸海域には漁場は形成されていない.魚体は大型魚の割合が減少し,中型・小型魚の割合が増加してきた. |