科学技術振興調整費「北太平洋亜寒帯循環と気候変動に関する国際共同研究」

WG3(平成13年度第1回)議事録



平成13年度科学技術振興調整費SAGE3分科会 IN釧路

1025 133018:00

北海道区水産研究所 会議室

 

参加:松本、井本、齋藤(東北水研)、秋山、服部、小埜(地球フロンティア)、佐々木、神谷、松尾(北水研海洋環境部部長)、井上(東海大学生)、川端(東海大学生)

 



松尾部長歓迎挨拶

 

松本(文部科学省)

最終年度なので、予算は早めに使うこと(特に備品など)。事後評価について、やり方が変わった。地球環境分野で他の課題と横並びで評価される(来年度は3題)、また異分野の評価委員に評価されるので、わかりやすい取り纏めを。

 

自己紹介

花輪主査、深澤研究代表、安田WG1主査のコメント紹介。

 

成果発表

井本(保安庁)

秋山データと現場観測データの比較(8−9月)。3年間(97−99)のデータでPco2をマッピング。親潮域で吸収(−40)、津軽段水域および混合水域では弱い吸収(0――20)。後期は10月に行っているのでその比較を合同分科会で行う。

 

神谷(気象庁)

気象庁、保安庁、水研のデータをすべてあわせた。海域を5つ、季節を5つにわけPCO2の季節変化を解析した。pCO2を環境因子から算出する経験式は作ろうとすればできる。膨大なデータ量なのでわかりやすくまとめて欲しい(津)。

 

服部(北海道東海大)

親潮域における円石藻類とパルマ類の季節的消長。おおよそ、アルカリニティの変化(1/10)を説明できる量のCaCO3が生産されていると見積もられた。

 

齋藤宏明(東北水研)

珪藻による輸送と動物によるDICの輸送の評価。珪藻は光が制限となることでSi/N取り込み比が変わり沈降速度が増す。動物の鉛直移動によって多くの炭素が消費されている。など主要なメカニズムの定量的評価ができた。

 

佐々木(中央水研)

1)中層水のキャラクタリゼーション:等密度面ごとに、栄養塩、DOTSなどの関係を求めることにより、起源や変質の過程の考察が可能となった。

2)表層混合層での物質収支:144E観測線、表層混合層における炭酸系・生物生産に関与するパラメータの季節変化を明らかにし、炭酸系の収支計算を行い、炭酸系の収支計算から見積もられる新生産と栄養塩収支から見積もられる新生産はほぼ一致する。

3)中層水による炭素の輸送は、WG2との擦りあわせができれば実施する。準備だけはしておいて欲しい(津)

 

秋山(東海大)

1)SAGEで取られたpCO2データをつかったFLUXマッピング(四季)。年間のフラックスマップはできないか(小)。簡単(秋)

2)モデルを使ったStnPの検証でLissWhitecapにほぼ絞られた。モデル部分は混合層深度の計算機能がアップした。検証データはStnPを含め、3セットを入手し、合同分科会までには、実施したい。

 

総合討論

全体としては、よくまとまっているし、課題間で問題が有機的につながっているので、進捗としてはまったく問題がないと思うが、合同分科会や評価委員はは、生物や化学を専門とする人が少ないので、問題の重要さ、各課題の受け持ち貢献が、わかりやすいようにまとめて欲しい。1126日に向けて特に新しいことに取り組む必要はないと思う。()

分科会全体のまとめとして表面・表層・中層における各海域の収支図を作ってはどうか(小埜)。ある程度の収支が埋まるのは親潮域だけではないか?(齋)それでも作る価値はあるように思う(小埜)。たたき台を合同分科会までに作り、どの程度それが埋まるかその時に検討してはどうか?(津)

 

以上