エチゼンクラゲの周りには、魚が集まっていることがあります。多くの場合、魚は流木や流れ藻などの漂流物につく習性があるためですが、アジ、カワハギなどは、エチゼンクラゲをつついて食べています。ただし、魚が食べてしまうエチゼンクラゲの割合はごくわずかだと考えられています(撮影:京都大学 益田玲爾)。
エチゼンクラゲ
巨大な宇宙船のようなこのクラゲは、近年、日本海を中心とした海域に大量に来遊するようになったエチゼンクラゲです。傘の大きさが2m、重さ200kgにも達します。ダイバーと比べるとその大きさがよくわかりますね(撮影:京都大学 益田玲爾)。
エチゼンクラゲが定置網に入ると、網を上げることが難しくなり、中に入った魚も傷んでしまうなど、大きな被害を発生させています。
また、エチゼンクラゲは冬になると、岸近くで死んで腐敗してしまうため、海底が低酸素になるなど、環境悪化の原因にもなっています。